【プレスリリース / 東京】 2020年10月28日(水)--企業に対するコンサルティング業務、保険のブローカー業務、各種ソリューションを提供する業務における世界有数のグローバルカンパニーであるウイリス・タワーズワトソン(NASDAQ:WLTW)のインベストメント部門は、米国の主要運用専門誌であるPension & Investmentsと共同実施した世界の運用会社資産規模トップ500社の調査レポートを発表しました。
シンキング・アヘッド・インスティテュート(ウイリス・タワーズワトソンのインベストメント部門の関連組織)が新たに公表した調査によると、世界の運用資産規模トップ500社の運用資産残高は2019年に初めて100兆ドルを超え、104.4兆ドルとなりました。これは、昨年の91.5兆ドルから+14.8%の増加で、2000年の35.2兆ドルの約3倍となっています。
本調査によると、トップ20の運用会社が運用資産残高全体の43%を占有しており、1995年の29%、2000年の38%から集中度が増していることが明らかとなりました。また、過去10年では、232の運用会社の名称が当ランキングからいなくなっています。
シンキング・アヘッド・インスティテュートの共同創業者であるロジャー・アーウィンは次のように述べています。
資産運用業界は常にダイナミックですが、その変化のスピードは、合併・連衡から明らかなとおり、加速しています。また、急速なテクノロジーの進歩が、運用戦略範囲の形態を変化させるとともに、よりガバナンスを必要しないより洗練された運用商品を生み出しています。このことは、パッシブやインデックス連動型運用、ファクターに基づく運用戦略やソリューションの成長につながっています。プライベート・マーケットの戦略も、投資家がより高いリターン・リスクを追求する過去10年で、大幅な成長トレンドを継続してきています。」
本調査によると、調査内のパッシブ的運用の資産残高は、2019年に7.9兆ドルまで成長し、2015年の4.9兆ドルから増加しています。構成比では、パッシブ的運用は総資産の23%を占め、4年前の約20%から成長しています。
ロジャー・アーウィンは続けます。「運用、オペレーション、意思決定を含め、資産運用プロセスの大部分もまた進化しなければなりません。このような進化は加速しており、特に、アウトソースのメリットを追求するアセット・オーナー、絶対リターンを目標とする際のトータル・ポートフォリオ・アプローチの活用の増加、上場投資信託(ETFs)によるインデックス連動型運用の活用により、加速しています。」
アジア・パシフィック地域のトップ20の運用会社は、2019年の運用残高から+18.2%の増加となり、アジア地域は引き続きグローバルの資産運用の成長にとっても重要であることがうかがえます。これは地域の成長の点で長期的な傾向として続いており、過去5年間では、中国の運用資産残高が全世界のマーケットで最大の増加となっています。
ウイリス・タワーズワトソンのインベストメント部門の日本のリーダーである木村倫啓は次のように述べます。「地域別では、アジア・パシフィック地域は、北米についで力強い成長をみせています。しかしながら、コロナ感染症や地政学的な緊張、気候変動の緊急性の高まり等を背景とした市場のボラティリティの上昇など、荒波はあります。一方で、今後はグローバルなポートフォリオにおいて中国株式や中国債券に対する需要が拡大するでしょう。」
「日本をはじめとするアジア・パシフィック地域の運用会社は、更なる成長を継続するにつれ、より幅広い多様性や、ビジネスモデルの耐性及び自身のポートフォリオの耐性を備える必要があるでしょう。グローバルの中で主要プレイヤーとなることに成功するアジア地域の運用会社は、投資家のアジア資産に関する需要を満たすことができ、イノベーションとテクノロジーへの継続的な投資を続け、ESGや社会的インパクト投資、多様性の受容等の顧客のみならず幅広いステークホルダーの期待に適応することのできる会社であると考えています。」
本調査のその他の発見事項*2 :
- 運用会社の50%において、上位役職の女性やエスニック・マイノリティの人数が増加。
- 運用会社の88%において、議決権行使を含むサステナブル投資への顧客の関心度が増加。
- 運用会社の84%がテクノロジーやビッグデータに携わるリソースを増加させ、76%はサイバー・セキュリティに携わるリソースを増加させた。
- 調査された会社の65%において、当年の提供運用商品の数が増加。
- 合計の運用報酬水準は、運用会社の34%で低下する一方、運用会社の7%では上昇。
- 運用会社の51%は、規制監督の水準が上昇していると回答。